こんにちは、八戸のリフォーム会社 フジケンザイです。
今回はホーローキッチンのメリット・デメリットの話をします。
ホーローキッチンと言えば、タカラスタンダードのキッチンが有名ですので、
今回はタカラスタンダードのホーローキッチンで説明をしたいと思います。
ホーローキッチンのメリット・デメリットをお伝えする前に、
ホーローとは何かの説明が必要かと思います。
そもそもホーローって何?
金属とガラスが結合した夢の素材
ホーローとは、鉄、銅及びステンレスにガラス質のうわ薬を焼き付けして、
金属とガラスが持つそれぞれの長所を取り出したものです。
ホーローは、七宝焼きと同様の製法
装飾品に使われる七宝(しっぽう)は、
金、銀、銅を下地にしたホーローの一種ということができます。
日本ではホーローと七宝とが使い分けられていますが、
欧米では、総じてエナメルと呼ばれ、
昔から芸術表現の素材のひとつとして定着しており、
室内の装飾からエクステリア素材としても盛んに用いれれています。
ホーローはエジプトからやってきた!
ツタンカーメンの黄金マスクが、現存している人類初期のホーロー装飾品です。
紀元前1300年に創られたとされる黄金マスクが、
その輝きがあせることもなく今日に残っていることにも、
ホーローの優れた特性が現れています。
ホーローはエジプトから東ローマ帝国、中国、
そして日本に渡ってきたと言われています。
ホーローのメリットは?
①お手入れが簡単(お掃除が簡単・清潔性)
油汚れも、洗剤を使うことなく水拭きだけでさっと落ちることができるので、
お手入れやお掃除が楽ちんです。
ですので、子供が油性ペンで落書きをしても簡単に落とせることができます。
②衝撃に強い(耐衝撃性)
高品位ホーローは衝撃に強く、例えば木槌でドンドン叩いても、
タワシでゴシゴシ磨いても少々のことではビクともしません。
③熱に強い(耐熱性)
製造工程において850度の高温で焼成し、
金属とガラスを強固に密着してできる高品位ホーローは、
熱に対して十分な強さを発揮。
建築基準法においても不燃材料として認定されています。
④鋼鉄なので、錆びにくい(耐蝕性)
鋼鉄の表面をガラス質でコーディングした高品位ホーローは、
長時間水に浸してもサビにくく、水回りに最適な素材です。
⑤変わらない、美しさ(耐薬品性)
高品位ホーローは、酸やアルカリにも強く、
洗剤や調味料が付着しても変色・変質の心配がなく、
手入れが簡単なのも嬉しい特徴です。
⑥たぐいまれな、硬さ(耐磨耗性)
高品位ホーローは、モース硬度(引っ掻いた時の硬さを表すもので、
一番硬い硬度10はダイヤモンドである)で最高値6という、
他の住宅設備素材よりもはるかに優れた硬度を持っています。
刃物でも傷がつきません。
⑦湿気に強い(耐水性)
高品位ホーローの表面は、ガラス質だから湿気にも強さを発揮します。
染みやカビ、傷みや腐食が無く、ずっと長持ち。
水回りに最適な素材と言われる最大の理由はここにあります。
⑧キズに強い
ホーローは鋼鉄なので、傷がつきづらく、例えばペットが引っ掻いても平気です。
⑨匂いが付きにくい
ペットやタバコのニオイも染み込みません。
だから、長年使用してもニオイは気になりません。
⑩マグネットが使える
ホーローは、マグネットが付くので、キッチンの壁一面にマグネット収納ができます。
マグネットなら、取り付けや取り外しが簡単。
壁に穴を開けなくて良いのも嬉しいポイント。
11:人体に優しい
ホーローは、シックハウス症候群の原因となる
有害な化学物質(ホルムアルデヒド)を発散しないので、
カラダに安全・安心な空間づくりに貢献します。
12:環境にも優しい(リサイクル性)
非毒性、非活性な無機質の成分から生成され、
他の金属の表面処理を寄せ付けない環境に優しい素材となっております。
「自然に優しい素材」として、今後大いに脚光を浴びる素材です。
ホーローのデメリットは?
①個性が出しにくい(種類が少ない)
他のメーカーのキッチンに比べて、
ホーローという素材の縛りから個性が出しにくいと言われています。
ただ、それも好みなので、自分で確かめてみるといいでしょう。
②金属部分が錆びる可能性がある
サビに強いと言われているホーローですが、
金属なので、傷がつけば、傷から錆びる可能性があります。
ただ、そもそも傷がつきづらい材質であり、
傷がつけば、どんな材質でも悪化しやすいものなので、
欠点とは言えないかもしれませんね。
③値段が高く感じる(値引きが少ない)
タカラスタンダードのホーローキッチンは、
他のメーカーに比べて定価が安いと言われています。
他のメーカーは定価が高いので、値引きを大きくしていますが、
タカラスタンダードのホーローキッチンは、
定価が安く値引きは少ない(または定価のまま)という特徴があります。
例えば、他社メーカーが定価200万円で50%値引きで100万円だとしたら、
タカラスタンダードのホーローキッチンは
定価110万円で10%値引きで99万円という感じになります。
見た目では、200万円の50%値引きで100万円の方が得した気分になりますが、
メーカー側の考えで定価を決めているだけなので、
実際は同じ100万円前後だとしたら、さほど違いはありません。
またタカラの場合は、定価のままで値引きを一切しない場合も多々あります。
理由は、誰が購入しても同じ金額で買えることで、
差別をしないで公平感を出しているからです。
定価の値引き率というよりも、実際の価格を見て判断しましょう。
以上が、ホーローキッチンのメリット・デメリットです。
いかがでしたでしょうか?
ホーローという材質は、キッチンだけに限られず、
お風呂や壁のパネルや調理道具などあらゆる製品に使われています。
科学が日々進歩するように、材料や材質も日々進歩します。
昔からあるコップやお皿や鍋などに使われているホーローもそうですが、
キッチンやお風呂や壁などに使われている建材のホーローも日々進化しています。
ここのブログだけではなく、他のサイトなども調べて、
ホーローの魅力をさらに理解してみてもいいかもしれませんね。
また、タカラスタンダードのショールームに行って
実際にホーロー製品を見て、スタッフに聞いてみるのもいいですね。